先生からのちょっと聞いて


『最近の楽しみ』

坂井 麻衣


                          

最近、坂本竜馬の本を読んでいます。

坂本竜馬はその昔、おねしょをしたり、着物の紐をしょっちゅう口にくわえて注意されるような

子どもだったそうです。自分に自信がなく、周りからもよく叱られたり、『しょうがない子だね』

と言われていた竜馬ですが、お姉さんの存在が大きく、いつも近くでいい所を見つけて支えてくれていたことで

自分らしさを忘れずに幼少期を過ごし、少しずつ自分というものが見えるようになり、

自信をつけ、そしてその後、後世まで語り継がれるような偉大な人となっていく。。。

まだ途中なので、最後にはどんな人物になっていくのかは私はまだ知らないのですが、

坂本竜馬と言えば、歴史上の人物の中でもとても人気がありますし、生き生きと堂々と激動の時代を生きたのだろうと思います。

どんなに立派といわれる人物でも、必ず幼少期があり、その時代がその人の土台となり、

さらにはその上に周りの人からの愛情や支えをもらったからこそ、大きな人になっていけるんだなぁ。

となんだかしみじみと感じさせられながら読み進めています。

そして今、私は体育指導というかたちで毎日子ども達と運動遊びをして過ごしています。

一括りに『運動』や『遊び』といっても、数えきれない程の種類があり、どの子どもにも得意不得意があります。

それはきっと子ども達自身も遊びながら、取り組みながら感じている事と思います。

その中で、得意なものに対しては『もっと上手くなりたい!!』と自分の目標をつくり、

不得意なものに対しては『出来るようになりたい!!』と得意なもの以上に挑戦し、

楽しめるような子どもになっていってほしいな、と思いながら遊びを提供したり、遊びのお手伝いをしています。

4月からこれまでに色々なシーンを見てきました。

・逆上がりがしたくって、何度も何度も足を上げ、すねをぶつけても泣き言を言わず、その日のうちに出来るようになった子。

・鬼ごっこでお友達がなかなかつかまらず、疲れて泣いてしまったのに、心配で見に来てくれたお友達にタッチするという技を見せてくれた子。

・自由に遊ぶ中で、『先生、跳び箱を跳びたいから見て』と私の腕をひっぱって、跳べた時には思わず二人で抱き合った子。

・先生と追いかけっこをしていたのに、走る事が楽しくなりすぎて、先生の事を忘れてしまった子。

泣いたり笑ったり怒ったり悔しかったり喜んだり。

遊びの時間には、毎日どこかで小さなドラマが生まれています。

そんな一人一人のドラマの中で少しでも『自信』を小さく小さく重ねていき、

それがいずれ大きなものとなるようにと今は『具体的に次につながる褒め方・声の掛け方』を大切にしています。

「今のは足にグッと力が入っていてよかったね。」

「なんだかもうすぐ出来そうな気がしてきたね。後は手を伸ばしてみたら?」

など、ちょっと具体的に伝える事で、子ども達の表情は生き生きとし、グッと引き締まります。

そんな経験が土台となり、その上に乗っかる自信となり、子ども達を支え育てていく。。。

今日は不得意と感じていた遊びをすることが楽しいと思える時間になったかな。

この時間を過ごしたことで、この子達はどんな大人になっていくのかな。と未来を想像するのが

私の今の楽しみです。

さあ、子ども達、明日はどんな姿を見せてくれるかな?